救護施設 慈照園

社会福祉法人 遠州仏教積善会

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背景

慈照園からのお知らせ

11月23日『第7回静岡県地域定着支援センター啓発研修「罪を犯した高齢・障害者の行方』シンポジウムに職員1名が参加しました。
基調講演は、『クレプトマニア 「万引き依存症」という病』と題して、医療法人社団 明善会 大森榎本クリニック 精神保健福祉部長 斎藤 章佳 様
その後、静岡県地域生活定着支援センター 報告があり、午後からはシンポジウム形式で、 「静岡刑務所の実情と支援」(静岡刑務所 福祉専門官 黒石歩行 様)、「保護観察所の役割と定着支援センターとの関わり」(静岡保護観察所 保護観察官 泉谷 淳 様)「障がい福祉課の役割」(富士宮市役所 保健福祉部 障がい療育支援課 社会福祉士 遠藤隼人 様)のお話がありました。

<基調講演 内容>
講師:大森榎本クリニック 斎藤 章佳 様
演題:「クレプトマニア <万引き依存症>という病」

万引きを繰り返すことが クレプトマニア ではない
いわゆる「どろぼう」はクレプトマニアではない
貧困による窃盗もクレプトマニアではない
刑務所にもどるための窃盗もクレプトマニアではない
専門医でも診断に1か月ぐらいはかかる 問題の本質をつかむことを心掛けて診断する

「万引き依存症」で大森榎本クリニックに通院している方 250人 7割が女性
そのうち65歳以上が8割を占める
ストレスに対する適応行動
初期の認知症で万引きすることもある
摂食障害から万引き依存になる人もいる
クリニックの方針は
「盗めない環境で盗まない治療」ではなく
「盗める環境でも盗まない治療」をめざしている

●「万引き依存症」の本質 
①反復性:くりかえす。やってはいけない時にやってしまう。この日はやってはだめだろう、という日にやってしまう。
②不合理性:お金を持っているのにやってしまう。店員の前でも平気でやってしまう。

●行為・プロセス依存症 これは衝動制御障害
①反復性
②衝動性
③強迫性
④貪欲性
⑤有害性
⑥自我親和性
⑦行為のエスカレーション
万引きを繰り返しているうちに、脳の中に条件反射の回路ができてくる
たとえば 梅干しを見れば 唾液がでる といったもの
社会の中で学習されたもの
環境の中で作られた適応行動といえる
刑罰や監視もあるレベルまでは有効であるが、依存症の場合はドーパミンの問題
依存症になったら よりリスクがある方が達成感ややりがいがある
●万引きのやめ方
①通院を継続する
②リラックスプリベンション(新しい条件反射をつくる)
③KA、自助グループ(仲間で助け合う)
●習慣を変えるためには
① 目的をはっきりさせる
② 主体的覚悟(今までの自分と決別する覚悟)
③ 習慣をかえるスキルと仲間が必要
④ メンテナンスし続ける

今、自分はあぶない状態ということをオープンにすることが大切
前兆、ひきがねを特定する
依存症の人はたとえば店の名前だけでひきがねになる
あぶない時の対処方法をあらかじめ決めておく
人によってはあめをなめる、という人や
ゴムパッチンをする、という人もいる
具体的で身体的な行為で違う方向へもっていく(コーピング)

●習慣を変える とは
右手で箸をもって食べる⇒左手で箸をもって食べる というようなイメージ
習慣化された行動はパターン化される
問題行動に至る原因にはパターンとひきがねがある
連鎖プロセスがある

自分に都合のよい理解をしている 自分が万引きをしたのは「店のレイアウトが悪い」「店員がいないのが悪い」
それがまちがっている といっても理解できない 変わらない
最初に「反省」を強要しても逆効果のこともある
●行動・習慣をかえるには
① スケジュール:再犯防止のための1日のスケジュールをたてる
② モニタリング:1日のふりかえりをする
③ コーピング:あぶない時の対処方法を具体的に決めておく
④ シェアリング:他の人とシェアする。ひとりになりたがるのは問題行動の前兆。
再発時にはこの4点のどれかがおろそかになっていた時

依存症にとっては 反省という「言葉や態度」は再発防止にあまり関係ない
しかし「病気だから仕方がない」ということも誤った考え
再発時、たとえば逮捕時は行動変容にとってチャンス
家族が治療につながっても本人が治療を拒否することもある
その時は今のままでは逮捕される 逮捕されたらちゃんと治療しましょう、という
依存症の治療はだいたい5年単位を考えている


<感想>

明確な依存症かどうかは別として いろいろな方に応用できると思いました。
問題行動をくりかえす方は、すぐに「反省」できる、ということは自分がよくない行動をとったと理解できる方。
しかし行動パターンが「問題行動」となるパターンになっている。
反省を促して、「反省」できる方で再び繰り返す方は、行動パターンを変える必要がある、ということだと思いました。
最後に齋藤医師が言われたことです。

「私が当事者から学んだことがあります。
人の立ち直りに重要なことが3つあります。

居場所があること
裏切ってはいけない大切な人がいること
希望があること

自己責任論から回復責任論にもっていくのが私の願いです。」

とても参考になった研修でした。

12月3日は、「障害者に関する世界行動計画」が国連総会で 採択された日であり、障害者基本法で3日から9日までを「障 害者週間」と定められています。 慈照園では3日、浜松市出前講座を利用し、浜松ろうあ協会 の犬塚悦子さんと、手話通訳士の笠原けい子さんをお招きし、 聴覚障害者の生活について講演を頂きました。 台風の停電時は、通信手段のFAXが使えず不安だった事、子 育てでは子供の言語発達が心配だった事等、お話ししてくれ ました。また簡単な挨拶手話も教えて頂き、今後に生かして いきたいです。

11月17日浜松アイミティー(中区船越町)で慈照園サロン学習会が行われました。 参加者は地域の方含め20人。自立生活の継続支援に関するモデル事業も今回が最終回です。 慈照園退園者2名、讃栄寮退園者1名が発表。今、どんな生活をしているのか、 就労(福祉的就労含む)の様子、休日の過ごし方等をスライドも交えて発表してくれました。3人とも「今の生活が充実しています」と話してくれました。 3人に共通していることは、障害者相談支援事業所と救護施設が関与し、それ ぞれの連携が取れていること。退所しても支援の切れ目がなく、孤立しない生活 環境を整えることの重要性を感じました。

10月24日 県居協働センター調理室で慈照園料理サロンが行われました。
この事業は、全国救護施設協議会が行う「救護施設における精神障害の地域移行と
自立生活の継続支援に向けたモデル事業」として、赤い羽根福祉基金の助成を受け
ています。参加者は
神ヶ谷園   利用者3名  職員1名 
清風寮    利用者2名  職員1名 
讃栄寮     利用者3名  職員1名 
慈照園    利用者3名  職員2名  合計16名の参加がありました。
 講師から「具材と調味料を炊飯器に入れスイッチをONにすれば、簡単に煮物
ができます」と説明がありました。喫食後「ちゃんと味が染みて美味しいね」と、
参加者から感想が述べられました。

 

 

 

生活困窮者のための就労訓練事業 生活困窮者自立支援制度が平成27年4月から始まりました。「仕事がみつからない」「社会に出るのが不安」「家賃が払えない」など、さまざまな困難の中で、生活に困窮している人に包括的な支援を行う制度です。その中で「就労訓練事業」という仕組みができました。 慈照園は、生活困窮者就労訓練事業を行う事業所として、浜松市長より認定を受けることができました。地域で生活する方への支援にも取り組んでおります。 対象の方は、すぐには一般企業で働くことが難しい方です。ひきこもり・ニート、心身に課題があったり、精神疾患を抱える方、生活保護認定相当の方、生活保護受給者など様々な状況の方になります。 支援としては、就労体験の場を提供していきます。勤労意欲の増進と一般就労への移行を支援し、生活基盤を安定させることを目的としています。 支援としては、就労体験の場の提供(作業、施設内清掃、ご利用者の支援等)、就労訓練に関する相談の受付、個別就労プログラムの作成、課題の評価・分析(アセスメント)、モニタリングの実施、一般就労への移行支援を行っていきます。 まずは、ご相談ください。ご連絡をお待ちしております。 電話 053-452-3069

 

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