救護施設 慈照園

社会福祉法人 遠州仏教積善会

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背景

慈照園からのお知らせ

平成30年12月4日~5日、救護施設福祉サービス研修会が行われました。
12月4日 全国救護施設協議会 大西 豊美 会長の基調講演とNPOじりつ代表理事 岩上洋一様から 「地域移行支援と自立生活の継続支援への展開に向けて」と題した講演がありました。
12月5日には、赤い羽根福祉基金の助成事業「救護施設における精神障害者の地域移行と
自立生活の継続支援に向けたモデル事業の取り組み」の実践発表が4施設から行われました。

●基調講演 「救護施設を取り巻く現状と課題」
1.救護施設をめぐる状況について
最後のセーフティネットとしての保護施設の役割が強調されている
措置権者である福祉事務所との連携不足の指摘
保護施設の施設体系の再検討
無料低額宿泊所の将来的な制度上の位置づけと救護施設等との関係整理がいわれている
無料低額宿泊所の悪質な業者への規制強化と良質なサービスが確保されている施設に対しては「日常生活上の支援」の提供を実施する、としている(平成32年4月1日より)
第二種の社会福祉住居施設に最低基準をもうける
日常生活上の支援を良質な、無料低額宿泊所(日常生活支援住居施設)に委託する検討がはじまる

2.今後の救護施設のあり方について
救護施設のあり方について、基本的な考え方とめざすべき「救護施設の将来象」を構築していく
1. 真に支援を必要としている人を確実に受けとめる、『最後のセーフティネット』としての 役割を果たします
2. 救護施設入所者の地域生活への移行と定着のための支援を「個別支援計画」に基づい て行い、「施設から地域へ」「地域から施設へ」という「循環型支援体制の構築」を目指 します
3. 救護施設が培ってきた「居住支援」や「生活支援」等の強みを活かし、その機能を地域 に積極的に展開することで、地域におけるセーフティネット機能の強化に貢献します
4. 保護実施機関(福祉事務所)や生活困窮者自立相談支援機関との連携を強化し、居 住と生活に課題を抱える要保護者や生活困窮者等への支援の充実を図ります

3.平成30年度の全救協の取り組みについて
救護施設の将来象の構築
第三次行動指針の推進
 ・生活困窮者自立支援制度による就労支援(就労準備支援・認定就労訓練)を進める
 ・第三者評価の受審
個別支援の推進
救護施設の見える化をすすめる

4.無料低額宿泊所について

平成30年6月8日に「生活困窮者自立支援法」が一部改正された。
「社会福祉住居施設及び生活保護受給者の日常生活支援のあり方に関する検討会」で検討が行われ、 住宅の用に供する施設を設置して第二種社会福祉事業を行う場合の施設(社会福祉住居施設)について最低基準を設ける
単独での居住が困難な生活保護受給者の日常生活上の支援を一定の質が確保されている無料低額宿泊所等(日常生活支援住居施設)に委託できる仕組みを創設することとなっている

検討会の検討内容
(1) 社会福祉住居施設(無料低額宿泊事業)の対象範囲
(2) 社会福祉住居施設の設備、人員、運営に関する基準の在り方
(3) 無料低額宿泊所等における住宅扶助基準の面積減額の適用の在り方
(4) 日常生活上の支援が必要な者の範囲の考え方
(5) 日常生活上の支援の内容
(6) 日常生活支援住居施設の認定基準の在り方
(7) 日常生活支援の委託の在り方
平成32年4月1日には施行される予定

●講演「地域移行支援と自立生活の継続支援への展開に向けて」
NPO法人じりつ 岩上 洋一 様

1) じりつの実践
地域の組織化 地域で再度精神障害者がコミュニティをつくること 地域共生社会
職員・利用者が雇用してくれる企業を開拓した
仲間活動:当事者同士の交流
役割活動:ピアスタッフとして働く
社会活動:体験発表やボランティア
2) 精神障害にも対応した地域包括ケアシステム
医療・保健・福祉・行政の連携の場をつくることが重要
地域移行したあとのフォローのためにも地域を育てることが大切
3) 精神科医療機関からの地域移行支援に学ぶ
役所は縦割りであたりまえとなっている
それを横につなげればいい
救護施設で地域移行を全部やろうと思わなくてもいい
たとえば相談支援事業所をもっと活用する
少し離れたところへ地域移行するのであれば、地元の相談支援事業所を利用して、数名まとめてみてもらう、という手がある 事業所も効率がいいからありがたい。
「地域を育てる」という視点をもってほしい
12月5日
●赤い羽根福祉基金 助成事業(12事業のうちの事業の報告)
「救護施設における精神障害者の地域移行と自立生活の継続支援に向けた モデル事業の取り組み」実践発表
1. 千里寮 「救護施設における精神障がい者の地域移行と自立生活の継続支援」
① 精神障がい者地域移行・定着支援員の設置
② 精神障がい者地域移行・定着支援員による、施設利用者の地域移行・定着支援
③ 地域の社会福祉資源マップの作成
④ 地域支援ネットワークの構築・定着支援会議の定期開催
相談受付件数 6件 うち地域移行が5件
男性のみの入所者施設だが、大阪北部地震で被災した女性の方(生保受給者)を「一時生活支援事業」で利用しているマンションで受け入れ・一時入所⇒アパートで通所へ
生活に困っている目の前の人のニーズにどう応えていくのか、という課題に柔軟に対応されてうまく地域移行つなげておられました。

2. 平塚ふじみ園 「SSTプログラム導入による利用者の生活障がいの改善事業」
事前準備
① NPO法人横浜メンタルサービスネットワーク事務所に相談
② 講師の紹介を受ける
③ 職員でSST導入準備委員会 7名で発足
実施
④ SST初級研修(施設長+職員7名受講) 7/31~10/18 計4回
⑤ 利用者セッション 8/6~11/19 計16回
実施した内容
    ◆前向きな気持ちを伝えるスキル
◆頼み事をするスキル
◆相手の話に耳を傾けるスキル
◆不愉快な気持ちを伝えるスキル
このSSTの実施により、今までうまく自分の気持ちを表現できなかった方が、少しですが、自分の気持ちを伝えることができるようになったそうです。

3. あかつき 「社会生活力プログラム導入における精神障害者の地域移行及び地域定着の 効果について~社会生活力プログラム(SFA)を継続して活用するために~」
地域移行については個々人のスキルに頼ってきた
⇒体系的なプログラムを共通ツールとして導入
SSTは感情や要求を人に伝え、対人的な目的達成を助けるが、SFAは社会生活に関わる技能全般(リビングスキルや援助者との関わりなどを含む)をカバーしている
25項目のモジュールで構成
第一部 生活の基礎をつくる
1.精神科医療 2.健康管理 3.食生活 4.セルフケア 5.生活リズム 6.安全・危機管理
第二部 自分の生活をつくる
7.金銭管理 8.すまい 9.掃除・整理 10.買い物 11.服装
第三部 自分の理解とコミュニケーション
12.自分と病気・障害の理解 13.コミュニケーション 14.家族関係 15.友人関係 16.支援者との関係
第四部 地域生活を充実する
17.教育と学習 18.就労生活 19.恋愛・結婚・子育て 20.外出・余暇活動 21.地域生活・社会参加
第五部 自分の権利をいかす
22.障害福祉制度 23.日中活動サービス 24.地域生活サービス 25.権利擁護   各モジュール内は3つの学習目標がある
目標1 今の自分を知る 目標2 できることをふやす 目標3 個別的実践・応用
今回は3の食生活について、3つの学習目標をたて、実施したそうです。

4. 萬象園 「やすらぎ集える居場所作り」
内容
空き家になっている住居を改修して「やすらぎ集える居場所」をつくる。
当初の対象者は萬象園の就労準備支援事業、就労訓練事業を利用している通所者
地域の方にも使って頂けるようにする予定
7月 草刈り 畳替え 障子張り替え 
8月 夏休み工作教室 
9月 バーベキュー、手巻き寿司 
10月ハロウィンパーティ 
11月 宿泊体験(合宿型就労準備支援事業) 
11月 木の実アート展

通所者と利用者、さらには行政、他施設の利用者なども含めて、精神障害者の地域生活支援が今回の事業から広がっていく様子が報告されました。それぞれ地域の特性があると思いますが、その特性を見事につかんで展開されていると感じました。
11月23日『第7回静岡県地域定着支援センター啓発研修「罪を犯した高齢・障害者の行方』シンポジウムに職員1名が参加しました。
基調講演は、『クレプトマニア 「万引き依存症」という病』と題して、医療法人社団 明善会 大森榎本クリニック 精神保健福祉部長 斎藤 章佳 様
その後、静岡県地域生活定着支援センター 報告があり、午後からはシンポジウム形式で、 「静岡刑務所の実情と支援」(静岡刑務所 福祉専門官 黒石歩行 様)、「保護観察所の役割と定着支援センターとの関わり」(静岡保護観察所 保護観察官 泉谷 淳 様)「障がい福祉課の役割」(富士宮市役所 保健福祉部 障がい療育支援課 社会福祉士 遠藤隼人 様)のお話がありました。

<基調講演 内容>
講師:大森榎本クリニック 斎藤 章佳 様
演題:「クレプトマニア <万引き依存症>という病」

万引きを繰り返すことが クレプトマニア ではない
いわゆる「どろぼう」はクレプトマニアではない
貧困による窃盗もクレプトマニアではない
刑務所にもどるための窃盗もクレプトマニアではない
専門医でも診断に1か月ぐらいはかかる 問題の本質をつかむことを心掛けて診断する

「万引き依存症」で大森榎本クリニックに通院している方 250人 7割が女性
そのうち65歳以上が8割を占める
ストレスに対する適応行動
初期の認知症で万引きすることもある
摂食障害から万引き依存になる人もいる
クリニックの方針は
「盗めない環境で盗まない治療」ではなく
「盗める環境でも盗まない治療」をめざしている

●「万引き依存症」の本質 
①反復性:くりかえす。やってはいけない時にやってしまう。この日はやってはだめだろう、という日にやってしまう。
②不合理性:お金を持っているのにやってしまう。店員の前でも平気でやってしまう。

●行為・プロセス依存症 これは衝動制御障害
①反復性
②衝動性
③強迫性
④貪欲性
⑤有害性
⑥自我親和性
⑦行為のエスカレーション
万引きを繰り返しているうちに、脳の中に条件反射の回路ができてくる
たとえば 梅干しを見れば 唾液がでる といったもの
社会の中で学習されたもの
環境の中で作られた適応行動といえる
刑罰や監視もあるレベルまでは有効であるが、依存症の場合はドーパミンの問題
依存症になったら よりリスクがある方が達成感ややりがいがある
●万引きのやめ方
①通院を継続する
②リラックスプリベンション(新しい条件反射をつくる)
③KA、自助グループ(仲間で助け合う)
●習慣を変えるためには
① 目的をはっきりさせる
② 主体的覚悟(今までの自分と決別する覚悟)
③ 習慣をかえるスキルと仲間が必要
④ メンテナンスし続ける

今、自分はあぶない状態ということをオープンにすることが大切
前兆、ひきがねを特定する
依存症の人はたとえば店の名前だけでひきがねになる
あぶない時の対処方法をあらかじめ決めておく
人によってはあめをなめる、という人や
ゴムパッチンをする、という人もいる
具体的で身体的な行為で違う方向へもっていく(コーピング)

●習慣を変える とは
右手で箸をもって食べる⇒左手で箸をもって食べる というようなイメージ
習慣化された行動はパターン化される
問題行動に至る原因にはパターンとひきがねがある
連鎖プロセスがある

自分に都合のよい理解をしている 自分が万引きをしたのは「店のレイアウトが悪い」「店員がいないのが悪い」
それがまちがっている といっても理解できない 変わらない
最初に「反省」を強要しても逆効果のこともある
●行動・習慣をかえるには
① スケジュール:再犯防止のための1日のスケジュールをたてる
② モニタリング:1日のふりかえりをする
③ コーピング:あぶない時の対処方法を具体的に決めておく
④ シェアリング:他の人とシェアする。ひとりになりたがるのは問題行動の前兆。
再発時にはこの4点のどれかがおろそかになっていた時

依存症にとっては 反省という「言葉や態度」は再発防止にあまり関係ない
しかし「病気だから仕方がない」ということも誤った考え
再発時、たとえば逮捕時は行動変容にとってチャンス
家族が治療につながっても本人が治療を拒否することもある
その時は今のままでは逮捕される 逮捕されたらちゃんと治療しましょう、という
依存症の治療はだいたい5年単位を考えている


<感想>

明確な依存症かどうかは別として いろいろな方に応用できると思いました。
問題行動をくりかえす方は、すぐに「反省」できる、ということは自分がよくない行動をとったと理解できる方。
しかし行動パターンが「問題行動」となるパターンになっている。
反省を促して、「反省」できる方で再び繰り返す方は、行動パターンを変える必要がある、ということだと思いました。
最後に齋藤医師が言われたことです。

「私が当事者から学んだことがあります。
人の立ち直りに重要なことが3つあります。

居場所があること
裏切ってはいけない大切な人がいること
希望があること

自己責任論から回復責任論にもっていくのが私の願いです。」

とても参考になった研修でした。
 8月27日~28日「知的障害のある犯罪行為者への支援を学ぶ研修会」に職員1名が参加してきました。
◆日時 平成30年8月27日9:50 ~ 8月28日 17:00
◆場所 大田区産業プラザPIO(蒲田)
◆主催 国立重度知的障害者総合施設のぞみの園
◆後援 厚労省・法務省
◆参加 66名程度 司法関係10人程度 福祉関係56人程度
◆プログラム
8月27日 主催者あいさつ 理事長 深代敬久さま
本研修のねらいと全体構成  水藤 昌彦 さま
行政説明
「矯正・更生保護行政について」法務省
「厚生労働省の取り組み」 厚労省
【総論】 知的障害のある犯罪行為者への支援 水藤 昌彦さま
【支援プロセス1】グループワーク
「矯正施設退所に向けた支援1」 唐木・渡邊さま
8月28日【支援プロセス1】グループワーク
「矯正施設退所に向けた支援2」 唐木・渡邊さま
 【支援プロセス2】グループワーク
「矯正施設退所直後からの支援①」 関口・相馬さま
 【支援プロセス2】グループワーク
「矯正施設退所直後からの支援②」 関口・相馬さま
【支援プロセス3】
「地域生活を継続するための支援」 中川さま
【研究報告】
「当事者の視点から見た支援」 古屋さま
【総括コメント】 水藤 昌彦さま
閉会挨拶 深代 敬久さま
研修のねらい
これからの実践に役立てることのできる基礎的な知識・技術・考え方の枠組みを学ぶ
受講者がさらに他の支援者に情報提供できるようになること
福祉関係者と司法関係者の相互理解の促進
<実践的な4つの段階に即した支援の学習>
矯正施設入所前 行政説明(法務省)
矯正施設入所中 行政説明(法務省・厚労省)・支援プロセス1
矯正施設退所直後 支援プロセス2
地域生活の継続 支援プロセス3
【総論】
知的障害のある犯罪行為者への支援
ねらい:知的障害のある犯罪行為者への障害福祉領域での支援についての基本的知識を修得する
1) 知的障害のある犯罪行為者への支援の必要性
刑事施設内の知的障害者:20%以上ともいわれるが不明
短期刑、再犯者が多い
回転ドア現象 退所時支援が必要
2) 知的障害と犯罪行為の関係
社会経済・心理的要因によるプレッシャー仮説
そだちをはく奪されていることが重要
●未理解同調性:わかっていないが、わかっていないと言えず、わかったと言う
●学習性無力感:成功体験がなく、くりかえし失敗する⇒空間からの逃亡をはかる
3) 知的障害と犯罪行為を理解するためのアセスメント方法
●生物・心理・社会(BPS)モデル
 生物学的要因(Bio):疾患、障がい、気質、発達特性など
 心理的要因(Psycho):不安、葛藤、希望、希求、自己肯定感、自己効力感など
 社会的要因(Social):地域社会、家族、職場、学校、友人など本人をとりまく環境
 これらが複合的に作用して犯罪行為に至る
●個人因子と環境因子に着目したアセスメント
●リスク
 静的リスク:変化しない個人の特性など
 動的リスク:経年変化の可能性がある 介入・支援しやすい
●再犯リスク
 Big4:
反社会的行動歴
反社会的人格パターン
反社会的認知
反社会的交友関係
Central8
家族・婚姻関係
就学・就労状態
余暇活動
物質乱用
できるだけ多様な情報源からの情報収集
●退所時の限られた情報であっても、理由を明確にして仮説を立てることが重要
多くの機関が関わるので、理由を言語化して共有できるようにしておく
●リスク対応と生活の質向上の相互補完モデル
本人が満足できる地域生活の継続
●よき人生モデル
人生の目標をはっきりさせていく
どんな生活をしたいか
自分の夢
なくしたくないもの
居心地のよさ
満足度を高めたいもの
良い状態を維持する方法
●アイデンティティ転換の過程
4) 障害福祉による支援・介入にあたっての要点
人は簡単には変わらない。再犯リスクは高いことを理解しておく。矯正施設にいたから矯正されているわけではない。
●知的障害の程度と意思決定支援の関係
重度~中度:決定すること自体を支援
軽度~ボーダー:決定する過程を支援
<感想>
今回、担当しているケースの対応方法のヒントを求めて参加させていただきました。
そこで、過去にまとめられたものを紹介していただきました。
●窃盗防止の10か条
●クライシス・プラン
●グッドライフ・プラン
●新潮新書「反省させると犯罪者になります」(岡本茂樹)
著者は刑務所で改善指導に関わる教官です。
刑務所で行われている改善指導が「反省」をいかに促すか、になっていること
それが内面的な「反省」になっていないこと
ロールレタリングとして行われているもの(反省文)はやり方次第では、むしろ抑圧を生む手法であること
受刑者は刑務官に従ってよい受刑者でいかに早く仮釈されるか、が大切
「本当の自分」をだせない(ださない)まま刑を終える。
犯罪の背景になっている問題にいかに迫っていくことができるのか、そのことに本人がいかに気づくことができるのか、が大切であること
問題行動には、ほとんどの行為者に「被害感情」があること
それは普通、「人のせいにするな」といわれてしまうのだが、
その「被害感情を展開させ、吐き出させることでしか真の反省にはたどりつけない」
犯罪行為の背景には生育歴、家族関係があることが多い
そういう点にまで踏み込めないと解決できない
そのためには「否定的感情」「被害的感情」を吐き出し展開させてあげる必要がある。
それができればおのずと真の反省にいたる、ということです。
たくさんの示唆をいただきました。ありがとうございました。
11月19日は「イイイク」で育児の日でした。
翌11月20日、子育てしながら慈照園で働いている職員の座談会を行いました。
まず、社会福祉法人遠州仏教積善会の育児・介護休業規程を再確認しました。
①通常の育児休業は1年だが、保育所に入所できないなどの理由があれば1年6か月まで可能、さらにまだ入所できなければ最長2年までは育児休業が可能であること
②小学校就学前の子は「子の看護休暇」があり、通常の有休休暇とは別に、1人につき1年間5日、2人であれば10日(2人以上でも最大計10日まで)の看護休暇が「時間単位」で取得できる
③中学校就学前の子を養育する職員は、本人の申し出により深夜(午後10時~午前5時)に労働させることはない
④産前産後・育児休業期間中の健康保険料・厚生年金保険料は免除となったこと

A:まあ、福祉関係の職場だったら、だいたいこんなもんじゃないかな。私が友達から「いいね」といわれるのは、むしろ福利厚生のほうだな。ソウェルクラブ(社会福祉法人福利厚生センター)やわーくん(浜松市湖西市勤労者共済会)に加入しているから結婚や出産などでお祝いがでるから大きいよ。
B:でも深夜業の制限は、普通は小学校入学までだから、その点はいいんじゃない。
C:男性でもDさんのように「子の看護休暇」とってるもんね。
D:それはありがたいっす。妻が休めないこともあるので。
B:男性だって育休もとれるよ。取ってみれば。
D:そうなんですけど、無給だと実際ムリですよね~
E:30年前から比べると雲泥の差だね。そのころの零細企業じゃ、男の営業職が定時に帰って子どもを保育園に迎えにいく、というだけでボロクソだからね。甲斐なしといわれた。
F:昔の話でしょ。
G:子どもの養育という点でいうと、小学校のPTA活動があって、どこかの学年で役員がまわってくるんだけど、平日の昼間、会合や活動があるので、結局、私、有休を全部吐き出しちゃった。なんとかなりませんかね。
B:一億総活躍社会なんていうのにね。
E:子どもの養育は社会全体の責任だから、休暇補助をだしましょうよ、園長。そうすれば子育て世代に働きやすい職場になりますよ!
A:まあでも慈照園は有休がとりやすいよね。
G:前はいろいろ言う職員さんもいたけど、今は大丈夫。
F:育児が終われば、今度はすぐ親の介護の問題なのよ。父母が亡くなって喪主なら5日以内の特別休暇、喪主でなければ2日以内なんだけど、今は兄弟が少なくていろいろやることが多いから、非喪主でも特別休暇を増やしてほしいですね。
B:まあ何があるかわからないから昔は有休残しておけっていわれたけどね。
E:有休消化率が問題になる時代ですから、特別休暇は分けて考えましょうよ。非喪主の特別休暇も検討してもらいましょう。

以上、座談会の抜粋でした。慈照園では各種委員会活動を行っています。職場環境改善委員会もありますので、いろいろな提案ができます。
子育て世代の方で、求職中の方、ぜひ一緒に働きましょう!

たまにはこんなこともやってますよ。
 10月23日 職員研修を行いました。
講師は、浜松市発達相談支援センター ルピロ 内山 敏 所長です。
テーマは、発達障害と近縁の精神障害―利用者が慈照園にたどり着くまで―
内容は以下のようなものです。
●ルピロとは
発達障害に関連する相談・普及啓発・機関連携を行っている
ルピロの機能 発達障害の相談・発達障害の疑いの相談・専門機関へのつなぎ・機関連携・発達アセスメントを行っている
発達障害の診断・治療・検査などは行っていない
●障害の分類
発達障害はどこにふくまれるか
発達障害の診断
●事例紹介
発達障害は生まれながらの脳機能障害で、病気とは違うもの
二次的に生じる苦痛の方が大きく、より複雑
●知的障害
●主観的苦痛を形づくる特性
言葉・コミュニケーションの問題
注意集中力・行動制御の問題
身体機能の発達の問題
感覚異常(過敏・鈍麻)
●支援の考え方
元々機能が欠如しているか、あっても脆弱で機能不全の状態
➡社会参加を促す支援はハビリテーション(合理的配慮)
①あらわれ
②能力
③困り感
④当面の対応・対策の計画
⑤計画のリファイン
●あらわれの理解と対応のエッセンス
自分勝手な行動、対人交流が独特
しばしばパニックをおこす
特定のこだわりがある
●今後の支援
本人が抱えている課題
親やまわりの人間が抱えている課題
とりまく環境 などの相互作用を考える
●愛着障害について
精神障害に分類される「発達障害」の特徴と支援にあたっての原則を、非常にわかりやすく話していただきました。
発達障害は生まれながらのもので、むしろ二次的な苦痛の方が大きいこと、知的障害とのかねあいがあると、同じことを何度もくりかえすこと、いかに社会参加を促すかが重要であるか、ということを理解できました。
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