救護施設 慈照園

社会福祉法人 遠州仏教積善会

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背景

慈照園からのお知らせ

8月5日 職員の県外施設研修としてフローラ(東大阪市)を訪問しました。
フローラは社会福祉法人天心会小坂病院に隣接していて、建物も新しく明るい印象を受けました。
施設内の利用者さんの居室は、収納が多く確保されていたり、プライベート空間への配慮やリラックス空間づくりの工夫がたくさんあり、利用者さんへの優しさが伝わりました。屋上には家庭菜園があったり、綺麗なお花が育てられていました。
「ここの菜園で育った赤とうがらしを使って、ペペロンチーノを作って食べたんだよ。」と利用者さんが笑顔で教えてくれました。利用者さんの過ごしやすい環境づくりと最新の技術をたくさん取り入れていて、とても参考になりました。
職員の県外施設視察研修として、8月4日千里寮(大阪府吹田市)を8月5日、フローラ(東大阪市)を訪問しました。

千里寮は駅から徒歩圏内の立地にありました。大きな道路がすぐ近くにあるのに、施設の周辺は緑も多く、利用者さんものんびり過ごされていたのが印象的でした。
施設全体が開放的で広々としていました。敷地内には畑があり、食物を育てて、収穫時期には地域の親子が一緒に収穫のお手伝いをしてくれているそうです。このような機会を通して地域の方と関わりを持ち、それが継続されていると聞いて素敵なことだなと思いました。
施設とは別の場所で居宅訓練事業やサテライトを行っており、そちらも見学させていただきました。職員やボランティアの方が利用者さんのことを考えて積極的に取り組んでいる姿を見て、きちんとした目標を立てて支援していく大切さを感じました。

11月19日日本福祉大学セミナーin静岡「静岡のふくし 未来へのバトン」に職員1名が参加しました。
プログラムは3部構成で、1部がピアニスト辻井伸行さんの母親の辻井いつ子さんの講演、2部が静岡の福祉を築いてきた人々の座談会、3部がこれからの福祉を担っていく大学生・高校生たちの発表でした。

主催者の許可を得て掲載しています

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<1部>
◆記念講演 「明るく、楽しく、あきらめない生き方」 講師:辻井いつ子さん
視覚障害を持って生まれてきた伸行さんの、これまでのエピソードを伺いました。 伸行さんが全盲で生まれて、手探りで子育てをしてきた。 才能に気がついたのは2歳3か月ころ。自分が歌っていたジングルベルをおもちゃのピアノでひいた。そのころは楽しくピアノで遊べればよかった。
5歳の時にサイパン旅行で、旅行先のショッピングモールのグランドピアノをひかせてもらった。「渚のアデリーヌ」。みんなが拍手してくれた。 ピアノが彼を光の当たるところにつれていってくれるのではと思った。
女性のピアノの先生に自宅にきてもらい演奏をしてもらっていた。 その先生が新しい先生を紹介してくれた。週に2回のレッスン。 親ががんばれ、とかレッスンしろといったことはない。ほめることだけ。スポーツも大好きで、特に水泳が好き。スキーもやらせた。ピアノの先生にはあきれられた。 親としては、自分たちが死んだあとも独りで生きていけるようにしたかった。 小学校は筑波大学付属盲学校に進学。小1で全国盲学校生ピアノコンクールに優勝した。
いろいろな出会いが大切。 中学生の時に指揮者の佐渡裕さんにテープを聞いてもらえる機会があった。すぐ連絡があり「会いたい」といってもらえた。楽屋のピアノをひかせてもらったところ、佐渡さんが涙して「いつかいっしょにやろう」といってくれた。 その後、パリのコンクールに呼んでくれたり、自分のステージで共演する機会をつくってくれた。
そして20歳の記念にクライバーン・コンクールに出場し、おもいがけず優勝できた。 人間のもつ可能性を感じた。可能性を信じるのが親の仕事。可能性を信じて、よいところ、やりたいことを伸ばしてあげてほしい。 お話を伺って、これは親だけでなく、支援に関わる者にとっても同じだな、と感じました。
  <2部>
◆座談会 テーマ:静岡の『ふくし』を築いた先輩たち 未来につなぐバトン
<発表者> 神田均さん(静岡県ボランティア協会理事長) 山本たつ子さん(社会福祉法人天竜厚生会理事長)
川島優幸さん(社会福祉法人梓友会理事長)
上田貢一さん(聖隷グループ社会福祉法人十字の園副理事長)
<司会> 三田忠男さん(静岡県地域同窓会会長)
<コメンテーター> 原田正樹さん(日本福祉大学教授)
静岡県の社会福祉の黎明期から現在までの流れが紹介されました。どんな大きい法人でも最初は少人数から出発していて、理念が困難を支えてきたこと、そして地域のニーズを掘り起こしながら、地域の人々と共働して大きな輪をつくってきたことが紹介されました。
<3部>
◆パネルディスカッション テーマ:「ふくしの力 今、そして未来へ」
<発表>
ホッとホームてのひら
静岡県立富岳館高校健康福祉系列の高校生
静岡県立天竜高校春野校舎ボランティア部
高校生スタディツアーinアジア(静岡県ボランティア協会)
日本福祉大学災害ボランティアセンター
<司会> 小松理佐子さん(日本福祉大学教授)
高校生・大学生たちが、それぞれ自分たちの活動を紹介してくれました。
今の若者のそのままの表現がとても新鮮でした。 「(子ども食堂に集まる」子どもたちに、自分を信じる力、自己肯定感をもってもらいたい」という発言が心に残りました。 こうした若い人々と当園も交流をもっていく必要があると感じました。 11月5日の慈照園ふれあいまつりに聖隷クリストファー大学の学生がボランティアにきてくれましたが、こうした流れがさらに大きくなってくれればいいと思いました。

 翌日は、香川県丸亀市の萬象園に行かせていただきました。
 この日は、午前中からお昼過ぎまで長い時間研修させていただき、細かな面をあれこれと質問させていただいたり、資料をみせていただいたり、園内の日課を見学させていただいたりと、本当にいろいろとお世話になってしまいました。
 園内を見学させていただき、いろいろな場面を見せていただきましたが、どの場面でも職員の方の「本気」が伝わってきてとても強い力を感じることのできる施設でした。たくさんのことに取り組んでおられる一方、今まで積み上げてきたものが土台となって職員の方の自信や力になっているのだな…と感じました。
 暑い中、長時間対応してくださいました施設の皆さま、ありがとうございました。

 

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 愛媛県松山市にある救護施設丸山荘に職員研修に行かせていただきました。
 四国までの道のりは思ったより遠く、やっと施設に到着したときにはお昼を過ぎていましたが、たくさんの職員さんが温かく出迎えてくださいました。
 施設の概要や支援方法などいろいろと細かな面をご説明いただき、その後施設内見学させていただきました。職員の方々のチームワークの良さが伝わり、自然とこちらも笑顔になってしまうような暖かな施設で、利用者支援にも良い空気が伝わっているのだろうな…とうらやましい想像をしながら見学させていただきました。
 お忙しい中、対応して下さった丸山荘の皆さま、ありがとうございました。

 

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キーワード
救護施設 / 精神障害者 / 地域移行 / 自立生活 / 継続支援
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