救護施設 慈照園

社会福祉法人 遠州仏教積善会

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背景

慈照園からのお知らせ

平成29年8月7日
、岡山県岡山市の救護施設浦安荘に職員6名で施設見学研修に伺いました。
台風の影響が心配されましたが、無事行ってくることができました。
浦安荘は、定員90名(平均年齢62歳)の比較的大きな施設で、個室、各室にエアコン、
外出は午後8時まで可能、パソコン、ゲーム、公衆電話、DV試聴など自由度の高いものでした。
半日は作業、できることに応じて軍手あみ、箱折り、スプリングの色つけ、など多様でした。
その他、吹きガラス工房もあり、自主製品を作っておられました。
業務ソフトは「福祉の森」を使用されており、カスタマイズが比較的可能ということでした。
近くの慈圭病院との連携もあり、グループホームも運営しておられました。 年齢・特性に応じて、
作業や日中活動のプログラムが用意され、ストレスが少なく 個別支援がきいているなと感じました。

浦安荘 吹きガラス工房にて

浦安荘 吹きガラス工房にて

818() 鴨江消防署署員のご指導のもと、心肺蘇生法とAEDの使用方法について

職員研修を行いました。ほとんどの職員が訓練の経験者ですが、定期的に訓練をすることは、いざという時、落ち着いて行動する為にとても大切なことであると感じました。

チームワークを生かし、互いに協力し合える体制をつくっておきたいものです。

 

心肺蘇生の訓練

 

7月6~7日 第51回関東地区救護施設研究協議会が開催されました。
平成29年7月6日~7日、沼津市プラサ ヴェルデにおいて、第51回関東地区救護施設研究協議会が『「第二次行動指針」のさらなる取り組み~地域と取り組む生活困窮者支援とは~』というテーマのもと、開催されました。今年度は静岡県が当番県で、慈照園からはスタッフとして職員5名が参加しました。左右田雅子慈照園長がしずおか実行委員会委員長を務めました。

開会の言葉:静岡県救護更生施設連絡協議会 左右田雅子会長

開会の言葉:静岡県救護更生施設連絡協議会  左右田雅子会長


  6日は開会式のあと、中央情勢報告として、全国救護施設協議会の木間幸生副会長が報告を行いました。

中央情勢報告:全国救護施設協議会 木間幸生副会長

中央情勢報告:全国救護施設協議会      木間幸生副会長

救護施設として平成25年度から27年度にかけ取り組まれた「救護施設が取り組む生活困窮者支援の行動指針」と、生活困窮者支援法の施行、その後の28年度から取り組まれている「第二次行動指針」の進捗状況について報告されました。
 その後、4つの分科会に分かれ、討議されました。今年度は防災・防犯に関する分科会も新設されました。
 第1分科会 「第二次行動指針における生活困窮者支援と救護施設」
第2分科会 「地域や他施設への移行支援」
第3分科会 「利用者の人権に配慮した個別支援(健康・栄養・日中活動等)」
第4分科会 「救護施設における防災・防犯」
分科会終了後、情報交換会が行われました。

 アトラクションとして、沼津市立高尾園の利用者と片岡亮太氏(第3分科会助言者)の和太鼓演奏、西遊記の寸劇などが行われ、会場を沸かせました。

和太鼓演奏:沼津市立高尾園の皆さん

和太鼓演奏:沼津市立高尾園の皆さん


 7日は、特別講演として、「地域でつくる就労支援~静岡方式~」を演題に、津富宏 静岡県立大学教授の講演がありました。格差が小さいほど幸福になれることなどが統計からわかっていること、人生早期の介入こそ有効であること、救護施設ができることは、地域のオーガナイザーとして地域の作戦基地のひとつとなり、根本の原因を示し、解くこと、と説かれました。そして、沼津市を中心に静岡県東部で展開されている就労支援方法が紹介されました。

津富宏 静岡県立大学国際関係学部教授


  続いて記念講演として、和太鼓&パーカッション奏者の片岡亮太氏が演奏を行い、「人が集い、音が響き、時が輝く」と題して、視覚障害者としての生活や、沼津市立高尾園の利用者との和太鼓を通じた交流などについてお話いただきました。

 

記念講演での片岡亮太氏の演奏

記念講演での片岡亮太氏の演奏

 

救護施設としてできることは、まだまだたくさんあり、創意工夫が大切で、ネットワークの重要性について改めて実感しました。

6月23日 記念講演 「自立・ノーマライゼーション アンサンブルの会」
講師 理事長 小椋 年男 様
<アンサンブルの会の活動>
生活支援事業 16のグループホーム 定員計132名 
日中支援事業 就労移行、就労継続B、生活介護サービス 120名
居宅介護事業
その他 福祉事業 相談支援事業、移動支援事業
第6回日本でいちばん大切にしたい企業 実行委員長賞 受賞
アンサンブルの会ホームページ
<講演の内容>
ご自身の娘さんが知的障害があり、親として娘の将来を考えてきた。養護学校高等部の時に、卒業したあとのことを考えなければならない。そこからグループホーム建設にいきついた。
障害者福祉のことは何もわからない、一人の親としてスタートした。
最初に共同作業所をつくった。
次に生活の場としてグループホームが必要になった。
今の夢は福祉農園をつくること。
親はいつまでもめんどうをみていられない。障害者が、障害があっても、生きがいのある人生を、自立して、仲間とともに町のなかで生きていける方法を模索した。
自立と社会参加をしてほしい。
そのためには経済的基盤がしっかりしないとできない。
その基盤をつくる、これが自分たちのやってきたことのすべて。
社会参加とは、働くこと、仕事をすること。それが自己実現になる。
自分が何をやっているか、わかる仕事。
仕事の意義がわかるようにしたい。
そして社会の実際のニーズとむすびつくようにしたい。
グループホームもいかにも施設らしいものはいやだった。おしゃれで、あんなところで生活したいな、と思えるような外観と内装。
職員にもできるかぎりの給与と待遇をしている。よい労働条件から職員の定着と強い職業意識が生まれる。 残業なども極力させない。
地域との適度な距離が大切。
地方に住んでいることのメリットがある。自然に生かされている。現在の規模は全部あわせると10万㎡。これは東京ドーム2つ以上の広さだ。自然がある、自然のもつすばらしい包容力に生かされてきたと考えている。都会ではこんなことはできない。
子どもたちも、働きながら驚くべき変化をとげていく。
働く場をつくり、グループホームをつくり、いっしょうけんめい製品をつくってきた。ヒノキ畳というものを考え、つくり、特許をとった。中国への販売をすすめている。
結局、人間にとって大切なものは3つだ。
定まった住まい、定まった仕事、それを自力で営むこと
  これは障害者だけでなく、だれにでもあてはまることの原理。
<感想>>br/> 経験から理念を練り上げてきたことがうかがわれる、すばらしい講演でした。
ニーズを的確にキャッチし、そのニーズに応えてこられたのだとわかりました。

アンサンブルの会の写真

アンサンブルの会

11月14日~11月16日まで、栃木県で行われた関東地区救護施設協議会に職員2名が参加してきました。
 研修はグループワークを中心に行われ、東京や神奈川、群馬、茨木など関東にある救護施設の職員さんと情報交換をしました。グループワークでは救護施設第二次行動指針についての取り組み状況や、虐待防止について考えたり、他の施設の状況を知り学ぶことができました。
情報の共有をして勉強したことを今後慈照園でも参考にして取り組んでいきたと思います。

●全国救護施設協議会 第二次行動指針 

http://www.zenkyukyo.gr.jp/guideline/guideline.htm

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キーワード
救護施設 / 精神障害者 / 地域移行 / 自立生活 / 継続支援
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